ホームページを開設したい。でも何から始めればいい?

小規模事業者が「ホームページ立ち上げ前」に知っておきたい進め方

「そろそろ会社のホームページを作ろう」
「古くなってきたホームページを一からリニューアルしよう」
という声が上がり、社内で盛り上がりを見せたのも束の間

  • 何を準備すればいいのかわからない
  • どこから手を付ければいいのかわからない
  • 制作会社に何を伝えればいいのかわからない

という状態で止まってしまうこと、意外と多くの事業者が経験しているのではないでしょうか。

特に小規模事業者や地域企業では、

  • 社内にWEB担当が務まりそうな人材が見当たらない
  • ITに詳しい人がいない
  • 本業が忙しく、企画を詰めたり調べる時間もない

というケースが多く、「必要だとは思うけれど前に進まない」という状況になり、結局企画自体が立ち消えてしまうことも少なくありません。

しかし実際には、ホームページ制作は“特別な知識”よりも、企画から開設にいたる「順番」が重要です。「順番」を間違えてしまうと、思ったようなホームページにならなかったり、最悪の場合、企画自体が立ち消えになってしまうこともあります。

今回の記事では、これからホームページを立ち上げようとしている事業者向けに、

  • 一般的な制作の流れ
  • 各段階のチェックポイント
  • 失敗しやすいポイント

を、わかり易く整理してご紹介します。


なぜホームページ制作は進まないのか

ホームページ制作がなかなか進まない理由のひとつは、

  • 何から決めればいいのかわからない
  • 準備するものが見えない
  • 社内で役割分担が曖昧

といった、“進め方の不透明さ”にあります。そして、なぜ不透明になるのかというと、ホームページを開設する「目的」が曖昧なまま進めてしまうことに起因することが多いです。

ホームページは本来、

  • 問い合わせを増やしたい
  • 会社を知ってもらいたい
  • 信頼感を高めたい
  • 採用につなげたい
  • 既存顧客への案内をしたい

など、何かしらの目的を持って開設・運用されるものです。

しかし、実際には、

  • 「競合が作っているから」
  • 「今どき必要そうだから」
  • 「そろそろ作らないと」

という、あいまいな目的でスタートしてしまうことも多いです。目的が曖昧なまま進めてしまうと

  • 何を載せるべきかわからない
  • 原稿が集まらない
  • 写真が足りない
  • 社内確認が進まない

といった形で立ち止まってしまうことになります。 そのため、「制作に入る前の整理」がとても有用になります。


まず最初に整理したい3つのこと

では、何をどのように整理すればよいのでしょう。 最低限、次の3点は必ず整理しておきたいところです。

① 誰に見てもらいたいのか

これは非常に重要です。例えば同じ会社でも、見てもらいたいターゲットが

  • 新規顧客
  • 採用希望者
  • 既存顧客
  • 取引先

では、それぞれ必要な情報が大きく変わります。

ターゲットが曖昧だと、「誰向けなのかわかりにくいホームページ」になりやすくなります。

チェックポイント

  • 主な閲覧者は誰か
  • 地域は限定されるか
  • 年齢層はどのくらいか
  • スマホ中心かPC中心か

② ホームページで何を実現したいのか

次に考えたいのが目的です。ホームページには様々な役割があります。 例えば、

  • 問い合わせ獲得
  • 来店促進
  • 資料請求
  • 採用応募
  • 信頼形成
  • 会社案内

といった役割を担うホームページが多いですよね。 ここが曖昧だと、必要なページ構成も決まりません。

チェックポイント

  • 最終的に何が増えれば成功なのか
  • 問い合わせ重視か
  • 認知重視か
  • 採用重視か
  • 名刺代わりで良いのか

③ 自社の強みは何か

意外と難しいのがここです。 事業者自身にとっては「当たり前」のことでも、外部から見ると魅力になる場合があります。

例えば、次のような

  • 地域密着
  • 対応スピード
  • 柔軟性
  • 実績
  • 専門性
  • 顔が見える安心感

といったことは、会社側が意識していなくても、お客様がそこに魅力を感じて依頼をしてくれていることが多いです。 こういった強みは、内部だけではなく、外部の視点からも考察してみることで、今まで見過ごしてきた強みが見えてくることがあります。 ホームページでは、こうした特徴を整理して伝えることが重要になります。

チェックポイント

  • 他社との違いは何か
  • よく褒められる点は何か
  • お客様が選ぶ理由は何か
  • 長年続いている理由は何か

一般的なホームページ制作の流れ

ここからは、いよいよ実際の制作の流れを見ていきます。


STEP1:掲載内容を整理する

まず最初に行うのが、「何を載せるか」の整理です。 ホームページは基本的には情報発信のツールなので、何を載せるかを整理することは非常に重要な作業になります。

また、多くのホームページでは、次のような内容も基本的なコンテンツとして用意しておくことが必要です。

  • トップページ
  • 会社概要
  • サービス紹介
  • お問い合わせ
  • お知らせ
  • よくある質問
  • 実績紹介

もちろん業種によって変わりますが、まずはシンプルに考えることが大切です。

チェックポイント

  • 必要以上にページを増やしていないか
  • 更新できる内容になっているか
  • ユーザーが迷わない構成か

STEP2:写真・文章を準備する

ここで止まる会社は非常に多いです。

実際、ホームページ制作で時間がかかりやすいのは「素材集め」です。

特に不足しやすいのが、

  • 社内写真
  • スタッフ写真
  • 作業風景
  • 実績写真

です。

スマートフォンでも十分なので、“実際の雰囲気”が伝わる写真を準備することが重要です。 文章についても、ホームページは完成後でも修正が比較的容易なメディアなので、この時点で完璧を目指す必要はありません。

まずは、

  • 何をしている会社なのか
  • 誰向けなのか
  • どんな特徴があるのか

が伝われば十分です。

チェックポイント

  • 写真が古すぎないか
  • 実態とズレていないか
  • 難しい専門用語ばかりになっていないか

STEP3:制作方法を決める

ホームページ制作にはいくつか方法があります。

例えば、

  • 制作会社へ依頼
  • フリーランスへ依頼
  • WordPressで自作
  • ノーコードツール利用

などです。

もちろん、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ただ、ここで念頭に置いておきたいのは「ホームページは開設がゴールではない」という点です。 開設後に継続して更新していくことで、ホームページはその価値を高めることができます。 そのため、制作方法を検討する際には、同時に

  • 更新のしやすさ
  • 継続して更新するための体制
  • 長期間管理できるか

をよく検討することが大切です。

チェックポイント

  • 公開後に更新できるか
  • 管理担当は誰か
  • 月額費用は継続可能か
  • 将来的な修正はしやすいか

STEP4:デザイン・構成を決める

ホームページは、ユーザーにとって情報を取得する場です。そのため、デザインにおいては次のことを慎重にチェックする必要があります。

  • 情報が探しやすい構成となっているか
  • スマホでも内容を把握することができるか
  • 問い合わせしやすいか

といった、実際の使いやすさを確認していきます。

チェックポイント

  • スマホで見やすいか
  • 文字が小さすぎないか
  • 問い合わせ導線が明確か
  • どのページを見れば良いか迷わないか

STEP5:公開前チェックを行う

完成したら、公開前に確認を行います。

ここを省略すると、公開後のトラブルにつながります。

確認したいのは、

  • 誤字脱字
  • 電話番号
  • メールフォーム
  • スマホ表示
  • リンク切れ
  • 表示速度

などです。

また、社内の複数人で確認することも重要です。

制作担当者だけでは気づけない点が見つかることがあります。

チェックポイント

  • 問い合わせフォームは動くか
  • 電話番号は押せるか
  • スマホ表示は問題ないか
  • 古い情報が残っていないか

ホームページは「公開後」が本番

ようやく開設に漕ぎつけたホームページ。でも、ホームページは公開して終わりではありません。 むしろ本番は公開後であることを忘れてはいけません。

  • お知らせ更新
  • 実績追加
  • ブログ発信
  • 写真差し替え
  • 採用情報更新

など、少しずつ情報を追加・更新していくことで、ホームページの価値は高まっていきます。

ということは、逆に

  • 数年間放置
  • 情報が古い
  • 更新が止まっている

状態になると、閲覧者に不安を与えてしまい、せっかくのホームページが原因となって自社の評判を下げてしまう、ということになりかねません。

そのため、事前に

「公開後に無理なく続けられるか」

という点を意識しておくことが重要です。


最初から完璧を目指さなくてよい

ホームページ制作で大切なのは、「まず形にすること」です。 これは、決して適当に、とりあえず作ればよい、ということではありません。 しかし、最初から

  • 完璧な文章
  • 完璧な構成
  • 完璧な機能

を目指す必要はありません。

むしろ最初は、

  • 必要な情報がある
  • 会社の雰囲気が伝わる
  • 問い合わせできる

この3点が揃っていれば十分なケースも多いです。この3点を抑えたうえで

  • よく見られるページ
  • 問い合わせ内容
  • ユーザーの反応

といったデータを把握し、改善を重ねていく方が、現実的で進めやすいことも少なくありません。


まとめ

以上が事業者がホームページを立ち上げるまでの流れになります。

ホームページ制作では、

  • 誰に向けるのか
  • 何を伝えるのか
  • 何を実現したいのか

を最初にしっかりと整理することが重要です。

そのうえで、

  • まずはシンプルに始める
  • 継続できる体制を作る
  • 公開後に改善していく

という進め方の方が、結果的に長く活用されやすいホームページになりやすい傾向があります。

もし、これからホームページの開設を検討しているなら、「とりあえず」から抜け出して

“ホームページを使って何をしたいのか”

をまず決めて、そこから逆算して整理していくと、全体の進め方が見えやすくなるはずです。

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