情報を増やすほど分かりづらくなる?ホームページのサイト構造を考える
ホームページを運用していると、少しずつ情報は増えていきます。
よくある質問を追加したり、実績を掲載したり、お知らせを更新したり。 「この情報も必要かもしれない」と考えながら改善を続けた結果、サイトが育っていくことも珍しくありません。
これは悪いことではありません。 むしろ、運用を続けているからこそ起きる変化です。
ただ、情報が増え続けると、別の課題が出てくることがあります。
それが、「情報が多すぎて分かりづらくなる」という問題です。
頑張るほど、サイトは複雑になりやすい
ホームページは、運用を続けるほど情報が増えていくことが多いと思います。
例えば、
- よく質問される内容を追加する
- 実績を増やす
- サービス説明を詳しくする
- PDF資料を掲載する
- お知らせを増やす
こうした改善自体は、とても自然な流れです。ホームページを運用する際の王道といえる内容です。
ただ、その積み重ねによって、情報が増えた結果、サイト全体では少しずつ複雑化が進むことがあります。
例えば、次のような流れです。
情報を追加する
↓
ページが増える
↓
メニューが増える
↓
似た情報が複数箇所にできる
↓
どこに何があるか分からなくなる
重要なのは、これは失敗というより、運用が続いたサイトで起きやすい副作用だということです。
情報を増やしたから悪い、という話ではありません。
利用者のためを思って改善を積み重ねた結果として、サイト全体が少しずつ複雑になっていく。
むしろ、運用を頑張っているサイトほど起きやすい現象とも言えます。
情報不足の時期と、情報整理の時期は違う
サイト公開直後は多くの場合、情報不足が課題になりやすいです。
- ページが少ない
- サービス説明が足りない
- 実績が少ない
- よくある質問が載っていない
この段階では、「情報を増やす」が改善になります。
実際、公開直後のサイトは、まず情報を揃えることが重要です。
ただ、運用を続けると、少しずつ状況が変わります。
過去のお知らせが増える。
実績が増える。
サービス説明が増える。
資料やPDFも増える。
すると、今度は別の問題が出てきます。
「必要な情報が増えた」のではなく、
「情報の置き場所が分かりづらくなった」
という状態です。
ここで起きやすいのが、
情報不足だった頃の改善方法を、そのまま続けてしまうこと
です。
情報が足りない時期は、
「追加」
が改善でした。
でも、運用が続いたサイトでは、
「整理」
が改善になることがあります。
これは、サイトが悪くなったわけではありません。
むしろ、運用が続いたからこそ起きる変化です。
情報を増やすことと、使いやすくすることは、必ずしも同じではありません。
運用フェーズが変われば、改善方法も変わります。
利用者だけではなく、更新側も困り始める
サイト構造の問題は、利用者だけの話ではありません。
実は、運用側の負担として現れ始めることも多いです。
例えば、サービス内容を変更したとします。
その時、
- サービスページ
- トップページ
- PDF資料
- 実績紹介ページ
- お知らせ
複数箇所に同じ説明があると、
「どこを修正するべきか」
を探すところから始まります。
この状態になると、
- 更新漏れ
- 情報不整合
- 担当者依存
が起きやすくなります。
特に担当者交代があると、
どこに何があるか分からない
が急に表面化します。
利用者のために増やした情報が、
更新コストを増やし、
結果として更新しづらいサイトになる。
これは運用が続いたサイトでは、意外とよくある話です。
分かりづらくなるサイトによくある状態
メニューが増えすぎる
メニューが多いこと自体が悪いわけではありません。
ただ、追加するたびに、「探しやすさ」が維持できているかは別問題です。
例えば、
- 会社案内
- 企業情報
- ご挨拶
- サービス
- 業務内容
- 実績
- 導入事例
- お知らせ
- ブログ
- FAQ
- 資料
のように増えていくと、利用者は「どこを見ればよいか」を考え始めます。
同じ情報が複数箇所にある
トップページ、サービスページ、PDF。
同じ内容が複数箇所にあると、更新漏れが起きやすくなります。
「とりあえず追加」が続く
追加判断だけ続くと、整理タイミングを失いやすくなります。
整理は「減らす」ではなく、「役割を決める」
サイト整理というと、
「情報を減らす」
と思われがちですが、そうとは限りません。
重要なのは、役割を決めることです。
例えば、
| 場所 | 役割 |
|---|---|
| トップページ | 概要・導線 |
| サービスページ | 詳細説明 |
| 実績ページ | 導入例・事例 |
| 印刷・配布用途 |
このように、置き場所を整理します。
情報量そのものより、
どこに置くか
の方が重要になる場面もあります。
サイトマップを書くだけでも整理しやすくなる
整理に困ったら、簡単なサイトマップを書くだけでも変わります。
TOP
├ サービス
│ ├ サービスA
│ └ サービスB
├ 実績
├ 会社情報
├ ブログ
└ 問い合わせ
Excelでも、紙でも、付箋でも十分です。
「今どこに何があるか」を見える化すると、重複や不足に気づきやすくなります。
情報を増やすことも、整理することも運用の一部
情報が増えること自体は、運用が続いている証拠でもあります。
だからこそ、増やし続けるだけではなく、整理するタイミングを作ることも重要です。
サイト改善は、「追加」だけではありません。整理したり、役割を決めたり、まとめたりすることも改善です。
運用を頑張ってきたサイトほど、情報整理の価値は大きくなるのかもしれません。
